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第12話 暁に掲ぐ我が旗

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 マズロアと同盟を結んだカルラディアは、因縁の的フルクファーラントとの最終決戦に挑む。 当初の作戦通り同盟艦隊による突破口形成を受け、カルラディア突撃艦隊は敵皇都への降下を行おうとしていた。 ーーー連合艦隊 アーヘンドラッへ 艦橋ーーー 観測手「レーダー、新たな目標探知。目標群を敵航宙機と認む。」 シャーフ「フルクも航宙機を出してきたか…、対空戦闘用意!」 観測手「目標群、右舷より接近」 シャーフ「VLS諸元入力、対空砲座撃ち方始め!」 砲雷長「VLS諸元入力完了。発射用意良し!」 シャーフ「VLS攻撃始め!!」 砲雷長「Commence Fire,Salvo!!」 観測手「ミサイル命中せず、敵機急速接近!」 クルーク「回避運動!敵機は無視して降下を続行しろ」 シャーフ「閣下!!」 クルーク「私に考えがある。通信士、ロドルフィアに打電、『艦載機隊発艦セヨ』だ」 通信士「了解!」 フルクファーラント皇都強襲を目論むカルラディア第一艦隊は、鬼気迫る敵航宙機隊の攻撃に手を焼き、中々惑星への降下が出来ずに居た。 ーーーロドルフィア艦橋ーーー ロドルフィアは、メルトリア級に艦載機搭載能力がある事により、緊急改装を施されたワンダス製航宙母艦を含む臨編航空艦隊の旗艦として艦隊後方に陣を敷いていた。 通信士「アーヘンより入電『艦載機隊発艦セヨ』です!」 艦長「了解した、艦載機発艦。通信士、各艦へ伝え!!」 01AP「セトメイ 01 ( マルヒト ) 、発艦する」 セトメイ、それは新たに開発された試作型の艦載機。 大型爆撃機であるドルシーラを参考に設計開発され、試作型が現在20機生産されており、内12機が今次作戦に投入されている。 ーーーアーヘンドラッへ 艦橋ーーー クルーク「敵艦に対してセトメイが魚雷を投射、敵の戦闘機にはセトメイの後部砲座とアーヘンドラッへの高機動対空戦闘により対処する。機関一杯、最大戦速!」 ーーーセトメイーーー ロドルフィア及びワンダス空母から発艦したセトメイは、フルク空母を主目標に、艦隊の脅威と成り得る艦艇に狙いを定め雷撃を行おうとしていた。 01AP「01から各機、ブリーフィング通り、敵艦隊に雷撃、その後敵機迎撃に移る!」 他AP「了解!」 01AP「目標補足!…撃っ!!…………命中、撃沈確認!」 02AP「各機01に続け!撃っ!!」 ベルメイとほ...

-Side Story- イルシアとマリュリア 中編②「選択」

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総統に呼び出され、マリュリアは総統執務室へ向かった。 マリュリア「お呼びでしょうか、総統閣下」 クルーク「いきなりすまんな。イルシアの外出の件で話があるのだ」 マリュリア「はい、、」 クルーク「条件付きにはなるが、イルシアの外出を許可しようと思う。」 マリュリア「っ!、ほんとですか!」 クルーク「あぁ。」 マリュリア「それで、その条件とは何でしょうか…?」 クルーク「警護にあたると云う特務隊がどれほどの実力を持っているのか私はよく知らんのでな、親衛隊の保安警察から何人か同行させる。これが第一の条件だ。次は、身の危険があれば即座に離れ、場合によっては外出を中止する事。最後の条件は日が暮れるまでに戻る事。この3つが外出に際する絶対条件だ。」 マリュリア「承知致しました。条件の遵守、お約束致します」 クルーク「彼女にとっては目新しい物も多くあるだろう。護衛自体は付けるが姉妹水入らずで楽しんで来ると良い。」 マリュリア「ありがとうございます、総統閣下!では私はこれで。失礼しました」 マリュリアは執務室を出ると、急ぎ足で部屋に戻った。 部屋に戻るとすぐ、イルシアと内務卿に事を伝える。 マリュリア「クラーラ!外行けるよ!」 クラーラ「本当ですの!」 トイアー「総統から許可が出たのだな。よかったよかった」 マリュリア「はい。ですが、親衛隊から数名同行させるように、と」 トイアー「おぉ、親衛隊か。なら特務隊の強さを見せつけるいい機会にもなる、彼らにも頑張ってもらわないとな」 マリュリア「特務隊の方はお任せください!じゃあクラーラ、支度しててっ」 クラーラ「わかりましたわっ!」 マリュリア「内務卿、少し会議室をお借りします」 マリュリアは大きめのバッグと通信器を持って会議室に入った。 会議室に入ると、窓のカーテンを閉め、部屋の全ての扉に鍵をかけた。 通信器を起動し、本部と交信を始める。 マリュリア・通信器「(内容)SH、こちらハル1。緊急任務通達。期間、東市場まで行き総統府へ帰るまでとする。対象者、クラーラ・アルーシャ。通常の服装にてレベル3であたれ」 本部・通信器「(内容)ハル1、こちらSH了解。全員に通達。以下中略。健闘を祈る。」 マリュリアはバッグから短機関銃を取り出した。弾倉は5つ。サイレンサーを銃口にはめ、バッグに戻す。 マリュリアはカーテンと鍵を開け、部屋に戻った。 マリ...